挨拶10年。

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     ずっと以前、母が生きていたころ
     母はよく言っていました。

     挨拶するなら10年する気で。

     隣の家の人が、何度挨拶しても挨拶を返さなかった。
     それでも、ずーーーっと
     挨拶していたのです。

     やがて10年の月日が・・・。
     そして、受けた挨拶。
     「おはようございます!」だったのかは忘れてしまいましたが
     母はよほど嬉しかったのだと思います。

     
     そして・・。
     ずっと以前から、家の近くですが犬の散歩の最後のコースで、
     道路上を掃除している人がいました。
     
     立派な方だなぁ。と思いながら
     「おはようございます!」と言いましたが、返事はありませんでした。

     声が小さかったかな?笑顔が無かったかな?
     色々考えて、3回ほど試してみましたが、無視。

     きっと音を認識できない方なのだろうと、いつの日か諦めました。
     そして、最近になって、とてもいい気分だったので

     そうだ!今日こそ一番の笑顔で言ってみよう!
     お母ちゃんだって10年やったんだもの。

     思い切って、大きな声で満面の笑みで「おはようございます!」
     というと、なんと笑顔で会釈してくれました。

     びっくり!です。
     物凄く嬉しかった。

     私の思い違い。勘違いでした。
     その日は、爽やかな気持ちでスタートできました。


     挨拶10年。それは本当だなと思いました。

     
    hasemasako * 家族の話 * 17:26 * comments(0) * - * - -

    息子たちの就職3

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      あれから長男は就職先を見つけてきました。
      ビルメンテナンスの会社です。

      会社での話が夕食時の会話に出てきます。
      今日、教えてくれた先輩は、元航空自衛隊の人で・。
      訓練の時には〜〜だったんだとか。

      昨日は別の先輩と一緒にご飯を食べに行ったとか。
      その方がどんな人で、どういう性格で、何が好きで、
      ぜーーんぶ話してきます。

      口きいたことないと言っている人から
      話すようになって、
      その先、どんどん会話が増えて
      可愛がられているのを感じると、なんだか安心しました。

      次男はまた恵まれていて
      37年ぶりに高卒を取ると決めたその会社では
      4月2日の入社式の日に、家にはがきが届きました。

      社長が直々に書かれたはがきには
      「一緒に頑張っていきましょう!」とつづられておりました。

      素晴らしい会社に入れて、本当に幸せ者です。
      今日の台風のような天気になると、お昼で返してくれて

      なんて社員を大切に扱っているのかと。
      またまた感謝しています。


      ありがとうございます!

      役立つ人になるんだよ。

      hasemasako * 家族の話 * 23:28 * comments(0) * - * - -

      息子たちの就職2

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         2月10日
        長男の県警入校式の日でした。

        長時間立ったりできない爺ちゃんを車いすに乗せて
        婆ちゃんと私。夫は仕事で不在でした。

        3人で向かった入校式。(家族が招待される)
        それはそれは清々しい厳かな雰囲気で
        マーチングバンドの演奏もあって、
        本当に幸せを感じておりました。

        あれから20日近くたち
        少しは慣れたかなぁと思っていた矢先、
        息子はリタイヤして帰ってきました。

        本当に「夢を見させてもらった。」
        という感じです。

        荷物を引き取りに行くと
        教官は仰いました。

        「人生これで終わりでないですから、
        叱責はあろうかと思いますが、
        ご両親、よろしく見守ってあげて下さい。」

        ありがたい言葉でした。

        「自分がいれば迷惑がかかる。」
        「自分がいていいのか。」と電話で語る息子に。

        「そんなこと考えるより、今できる事に集中しろ!」
        そういう事しか言えなかった。


        あいつが警官になったら、きっと人の気持ちを理解して
        話を聞いてあげられるのに。

        どこへも行く事ができずに困っている人に
        柔らかく希望を与える事ができたのに。


        まず、自己管理ができなくてはどうしようもない。
        漢字も体力も自分を律する事ができなくては・・・。


        親とは
        心配する事しか、できないんですね。
        hasemasako * 家族の話 * 10:13 * comments(0) * - * - -

        家族との軋轢

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          我が家は6人家族。
          夫の両親と夫と22歳の男子と17歳の男子の6人。

          23年半前の成田の帰りから同居しています。
          嫁姑の争いがあるかと思いきや、仲がいいのが姑。

          義父とは何かと言えば喧嘩。
          まるで実の娘のように本気で闘うのです。

          声が大きい家族なので、普通に話す言葉が怒鳴る。
          それが嫌でいながら私も怒鳴る。

          今月、コーチの勉強会でコンステレーションという
          関係性のコーチングを学んできました。

          その時、例題に出したのが我が家の家庭でした。
          義父役、義母役、夫役、長男役、次男役
          犬のアラシくん役、ご近所の人役、など配役を

          参加のメンバーから似たような雰囲気の方にやって
          頂きます。

          その方の位置と向きを調整して、
          長谷自身の役の方にも立っていただきます。

          そしてそれぞれの役の方の位置に、私がなり替わり、
          何を感じるのかを体験していくのです。

          その役をされる方の感じている言葉も聴きます。
          これがまた凄い。

          今まで私が思っていた家族の印象と
          実際配置してみると、思い込みがある事に気づきました。

          ★義父に対しての物凄く悪い感情は
          尊敬するが故に許せない感情であった。

          ★次男が家庭の中がうまくいくとそれ自体が
          彼の教育になる。とか。

          ★犬との関係が良くなるにつれ、
          家族通しの関係も良くなる事とか。

          ★何と言っても義母の暖かい視線が
          私を支えている事とか。

          ★夫との冷たい関係が
          実は私の方が全然見ていなかった事とか。

          立体的に、構造を理解しました。
          そして最後にこの状況を見て何か言う事は・・。と
          リードするコーチに言われて、

          「ごめんなさい。」「私が悪かった。」でした。
          その後は皆のそばに行き、

          「ありがとう。」を言って回ると
          涙出そうになりました。

          実際にワークが終わり
          家に帰ってからは、義父に少しだけ優しく接しました。

          すると・・・。
          言葉が一変です。

          てめぇ。おめぇ。ちくしょう。きさま。放送禁止用語のような言葉から
          「ありがとう。」「ごくろうさん。」「悪いけど。」など信じられない言葉が。

          そっかぁ。私が作っていた関係性だったのね。

          おかげさまで、家の中がどんどん変化していきました。
          色々な役をやっていただいて、ありがとうございました。

          みんなの暖かな雰囲気が
          私の気持ちを溶かしていったのだと思います。

          ありがとうございます!
          hasemasako * 家族の話 * 22:25 * comments(0) * - * - -

          父との思い出

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            父は本を読むのが好きで、
            片っぱしから読んでいたようです。

            養鶏場が体の都合でできなくなって、銀座のビルの警備員を
            泊りがけでするようになると、
            開いている時間はすべて読書に。

            小さいころ、父は歩くリーダースダイジェストと呼ばれ
            物知りでした。新聞は7紙取り寄せ、
            いつも情報が偏らないようにしている。

            とても養鶏場に新聞7紙が必要とは思えないのですが。
            人には親切。正直すぎるほどの正直。

            そういう父を見ていると、当時は誇らしいというより
            馬鹿らしいと思っていました。

            ところが30年たってみると、父の言っていたことは
            現実のものとなりました。食料自給率を政府が心配する時代。

            先見の明があったのは父の方です。
            80才で他界しました。

            ちょうど、ピータードラッカーと同じ年齢なので
            今だったら、いろいろ知恵を聞くことができたのに。
            と思い出しています。
            hasemasako * 家族の話 * 14:47 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

            コーチングティーチャー誕生!

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              去年の12月21日。
              次男の高校に行ってきました。

              担任の先生から、次男の成績が悪いので
              2年に上がれない可能性が高いと聞かされました。

              数学Aと数学1と英語が落第点。

              「お母さん。この次、お呼びするときは
               留年のお話になります。」

              えーーー!!!
              そこまで悪いのですかぁ?

              家に帰ってきて考えました。
              何か手はないかと。

              そして、以前ポパイセミナーにい参加していた彼の事を
              思い出しました。

              確か数学を教える天才だったと。

              22日の夜9時に電話して、
              事情を話したところ、すぐに対応してくれることに。

              23日の祭日の予定をキャンセルし、家に来てくれました。
              そして、食事を挟んで7時間を超える勉強。

              担任の先生が「お宅のお子さんは15分しか持ちません。
              眠ってしまうのです。」という話だったのですが。

              入っていくと、ものすごい集中力でした。
              お茶を持って入っても、存在にも気付かない様子。

              後で聞くと。
              今日は0〜100まで教えています。
              学校でやったことは入っていないようだったので
              最初からやりました。

              えーー!!!そんなことできるのですか?

              教えてくれる彼の性格は優しく、
              息子を受けとめながら、集中力を上げていきます。


              「眠くなるのは興味がなくなるから。」
              「教え方が悪い。」
              完全に息子の味方です。


              そして一日が終わると、息子はかなりのところを理解した様子。
              翌日のテストでは51点満点の43点を取りました。

              快挙!たった一日です。

              「どうせならトップ狙いたいんです。」
              先生は(彼を先生と呼ぶことに)言いました。


              24日。2学期の課題をクリアしたと聞いて涙が出ました。
              あの子ができるなんて考えられない。
              感謝の気持ちでいっぱいになりました。

              本人は自信がついたようで、少し誇らしげです。
              表情も明るくなりました。



              人の可能性とは計り知れない。

              彼の、一方的ではなく相手を見て、
              コミュニケーションしながら教える姿は
              コーチングだと思いました。

              相手の可能性を引き出す!
              相手の味方になる。


              コーチングティーチャー。
              誕生です!

              hasemasako * 家族の話 * 21:25 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

              次男の卒業式。

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                今日は次男の桂台中学校の卒業式です。
                平成5年生まれは、あの冷夏の年に生まれた子たち。

                卒業生は71名と最も少ないです。
                次々に卒業証書を渡され厳粛に進んでいきます。

                2年生の送辞が語られ、
                情景が浮かぶような表現に感動していました。

                そして、3年生代表の女の子による答辞。
                これには参りました!

                泣きながら声を詰まらせながら
                楽しかった中学生活やそこに登場する友人や先生方との
                やりとり。情景が浮かびます。

                「私にとって毎日がイベントでした。」
                どれほど楽しい充実した毎日であったろうと
                想像するだけで嬉しくなりました。

                そして親たちへのメッセージ。
                ずっともらい泣きをしていた親たちはたまりません。

                素直になれないけれど。
                生意気なことばかり言ってごめんなさい。
                困らせてごめんなさい。

                その子の言葉でその子のままで
                語られる答辞。

                あまりに素晴らしく大喝采をあげたかった。
                誰もしゃべる人はいませんでした。

                皆、感動して声が出なかった。
                先生方がいかに嬉しかったかと想像しました。

                こんな素晴らしい答辞をもらって
                感無量だろうなと。

                国語ができているから、数学に長けているから
                そんなのどうだっていい。

                ただ。人としてこれほどまでに多くの感受性を
                育ててくれて、先生方にも感謝です。

                うちの子が出たわけではないですが、
                彼女の中に卒業生みんなの心は伝わっているように
                感じました。

                最後に退場するとき、
                ひと組全員が保護者側に向き、生徒の一人の号令がかかると
                「ありがとうございました!」大きな声で一斉に言いました。

                もう。涙は止まりません。



                ありがとうね。
                嬉しかったよ。
                hasemasako * 家族の話 * 19:05 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

                嬉しい母の日。

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                  長男は大学2年生。
                  イトーヨーカドーにアルバイトに行っています。

                  11日の母の日の夜に、眠くて寝ていると、バイトから帰った息子が
                  「おかあさん。はい。コレ。」といって長い箱をくれた。

                  それを開けると、なんとピンクのバラが一本
                  しかも、花びらに ”Thanks Mam ”の印字が・。

                  へぇ〜。お前気が利いてるねぇ。
                  「ありがとう!」と言いました。

                  ところが、お花はもう一本用意されていたのです!
                  それは義母へのプレゼントでした。

                  嬉しいの何のって。
                  お前。それでいいんだ。よく分かったね。

                  ばあちゃんにまで買ってくるとは憎いやつ。
                  大変満足でした。


                  よくよく話を聞くと、お店で残ったものを従業員に
                  安く販売したとのことでしたが、その機転に
                  ヨーカドーにも感謝でした。

                  翌日の朝、義母に息子がバラを贈ると大層喜んでいました。
                  後日聞いたところによると、友人にも話して、
                  そんな洒落たものを贈られるなんて!と羨ましがられたそうです。

                  自分に貰う花ももちろん嬉しいのですが、
                  ほころびを縫ってくれる義母にきちんとお礼ができる息子に
                  育った事が何より誇らしく、嬉しい日でした。

                  やったね!!
                  hasemasako * 家族の話 * 17:58 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

                  卒業式

                  0
                    昨日。長男高三の卒業式でした。
                    入場からざわついていたので、あーあ。今時の高校生は・・。

                    ところが式が始まるとシーンとなり。
                    卒業証書授与が1クラス分終わると、その人クラスが全員起立し、
                    「先生!ありがとうございました!」

                    と、自分の言葉で言った時には驚きました。
                    クラスごとに決めているパフォーマンスがあったり、
                    花を一本ずつ持って、証書を受け取った後、次に生徒を読み上げている
                    担任に花を手渡したり、思い思いの感謝の気持が
                    卒業式を形式ばったものから、暖かいものに変えて行きました。

                    そして下級生からの送辞。
                    これがまた素晴らしかった。
                    気持がこもり、静かに読み上げる姿に感動。

                    そして卒業生からの答辞。
                    これもまた素晴らしかった。
                    入学当時から、現在に至るまでの出来事に加え、
                    両親や先生や周りの人たちに対する感謝の言葉や下級生に贈る言葉。
                    すべてが自分の言葉で語られていました。

                    もう涙は流れてしかたなかった。

                    そして、「仰げば尊し」
                    これを歌ってくれたのです。

                    この曲は先生への感謝の気持を表したものだから、
                    きちっと歌うようにと子供には言ってあったのですが・・。
                    最初は小さな声であとから大きな声で歌っていました。

                    子供たちが学校を愛し、友達を愛し、先生を慕う。
                    その姿を目の当たりにした時。
                    嬉しかった。

                    あー。この学校にして良かったと心から思ったのです。
                    湘南工科大学附属高等学校。

                    なんとこの学年。
                    100名を超える生徒が皆勤賞と精勤賞を取ったのです。
                    最後の最後に残ったのは誇らしさでした。

                    先生に感謝。
                    子供たちに感謝。そして親達にも。
                    hasemasako * 家族の話 * 12:02 * comments(2) * trackbacks(0) * - -

                    壊れた弁当箱

                    0
                      中一の二男が帰って暫くすると言った。
                      「弁当箱が壊された。」

                      「だれに?」
                      「ふざけていて、友達に。」

                      「わざとか?」
                      「う〜ん。わざとかなぁ。机に投げつけた。」

                      「どうしてお前の弁当箱を持っているんだ。」
                      「机にぶら下げてあったのを持っていかれた。」

                      だれだ。どいつだ。なんてやつだ。
                      と母親の私は息巻いた。

                      そこへ兄貴(高三)が帰ってきた。
                      「またやられたの?」
                      「お前。親に言った時点でお前の負けだ。」
                      「先生に言ったんだろ。」
                      「そんな事したら仕返しされるぞ。そうでなければ無視だ。」

                      やられるまえに、何かこいつが気に入らない事やっているんだよ。
                      それを変えようとしないで、やられた事ばかり言ってもどうしようもない。

                      ごもっとも。
                      逐一納得しながら、気になったので聞いてみる。

                      「もしかして、お前のときの弁当箱壊れたの。あれは全部やられたの?」
                      「そうだよ。言ったら相手の親に言うでしょ。」
                      「もっとこじれるんだよ。」

                      え?絶句。
                      「だからって、耐えろって言うの?」
                      「その前に死なれたらそうするのよ。」

                      「だから、親が自分の子供の方に優しく聞いてあげればいいの。」
                      「怒ったように言うんじゃなくて、どうしたらうまく行くか相談に
                       乗ってあげたらいいじゃない。」

                      ほー。そうかぁ。
                      「何をやっても僕は怒られていたんだよ。」
                      「自分で何とかするしかなかった。」
                      「でも、自分でやってきたから今だって友達たくさんいる。」
                      「あいつらも最初は僕を痛めつけていたやつらなんだ。」

                      へぇー。
                      妙に納得。
                      結局先生に言うのも、相手の親に言うのも止めました。
                      まずは二男の話を聞いて・・。

                      うまくいくかどうかはこれからです。
                      一瞬。絶対に許さない!と思いましたが、そういうやつが
                      後々友達になって、いい関係になっているのを見ると、
                      もう少し余裕を持つのはこちらのほうだと思った。

                      子育ては長男(高三)の方が何枚も上手。
                      参りました!
                      hasemasako * 家族の話 * 20:54 * comments(0) * trackbacks(0) * - -
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