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新入社員の頃

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    昭和53年4月。

     五洋建設という会社に入った。
     スエズ運河の改修工事を手がけた、一部上場の会社。

     入りたかった会社に落ちて、二次募集で入った会社だった。
     その半年前。就職活動の真っ只中。先生が言った。

     「芹野〜。これからどうする?」「どこを狙うか?」
     「先生。どこでもいいですから資本金の一番多いところにして下さい。」

     「じゃぁ。ここなんかどうだぁ?五洋建設。資本金は134億」
     「いいです。そこで。」何の資料も見なかった。

     数日して試験を受け、合格の連絡が来た。
     「あ。そうですか。」白けた答え。

     先生は大喜びで言った。
     「これで、クラス全員一部上場へ就職だ!」
     
     商業ではトップの高校。芝商業。伝統もあり、先輩は皆一流企業へ。
     そういう環境だった。

     最後まで、最後の一人が決まるまで自分の合格を喜んではいけない。
     先生はそう皆に言っていた。
     
     たった4人しか落ちなかったのに、その中へ入ってしまった自分が
     情けなかった。全員で喜んでいる姿を他人事のように眺めた。


     年が明けて、いよいよ五洋建設へのアルバイト出勤の日が来た。
     その時思った。

     『私がこの会社を二流だと考えたら、その考えた私が二流だ。』
     『私は一流になる!私がこの会社を一流にしてみせる!』

     いつになるか分からないけれど、何か判断を求められるときが来たら
     『正直者がバカをみない世の中にする。』それを基準にやっていこう。

     と決めた。当時18歳。以来10年間。毎日が楽しかった。
     今考えると、とんでもない事だったかもしれない。

     どうみても既に一流の会社に、自分がやるんだと意気込んでいた。
     頭の中は経営者。

     外見は赤いリボンをつけて、『3月までは・・』と高校の制服のまま通う 女の子。会社の制服に着替えると、社員になっていった。

     当時の意気込みが今の私を支えている。
     
     一流になる!
     その思いは今も同じだ。




     
    hasemasako * 五洋建設時代 * 09:28 * comments(3) * trackbacks(0) * - -

    コメント

    一番ではなく一流を目指す。いいアドバイスです。私もねそれと同じようなことをあるところで聞いたことがあります。「御一流」ですね。
    Comment by 舘野 @ 2005/08/05 8:42 AM
    ある方が言いました。
    一番を目指すと争いが起きる。

    一流を目指しなさい。
    一流を目指すと、すべき事は自ずと見えてきます。

    先生は第一希望の就職先を落ちた事をあまり大きく考えていないようでした。(そのように振舞っていました。)

    今考えると、就職先で人間が決まるわけではない。
    何をし、どう生きるかは自分次第だと。

    教えてくれていたのかもしれません。
    今は亡くなっているので分かりませんが・。
    Comment by 長谷 真子 @ 2005/08/03 11:55 PM
    一流になる源泉がこの頃にあったのですね。学校の先生はそこまで見通していたのでしょうか?
    Comment by 舘野 @ 2005/08/03 12:08 AM
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